# スマホで頭が悪くなる？「ブレインロット」と認知機能の研究を整理

出典: https://iqcat.vercel.app/blog/smartphone-brain-rot-iq
公開日: 2026-09-04
発行: ねこIQ (https://iqcat.vercel.app)
タグ: 認知能力, 心理学

> 2024年の流行語「ブレインロット」は、低品質なネット情報の過剰摂取による思考の疲弊を指します。スマホが机にあるだけで作業記憶と流動性知能の成績が下がる実験、一方で高齢者ではデジタル機器の利用が認知機能低下の低さと関連するメタ分析まで、研究を整理します。

## この記事の要点

- 「ブレインロット」はオックスフォード英語辞典の2024年の言葉に選ばれ、低品質なオンライン情報の過剰摂取による認知的疲弊を指します。医学的な診断名ではありません。
- スマートフォンが視界にあるだけで作業記憶と流動性知能課題の成績が下がる「ブレインドレイン」効果が、500人超の実験で報告されています。
- 一方、50歳以上の約41万人を対象にしたメタ分析では、デジタル機器の利用は認知機能低下のリスクの低さと関連していました。スマホが一律に脳を蝕むという証拠はありません。
- IQ（相対的な位置）が短期間で下がることと、目の前の課題成績が注意の分散で下がることは別の現象です。

「スマホのせいで頭が悪くなった気がする」「ショート動画を見すぎて集中できない」という感覚は、多くの人に共通しています。2024年には「ブレインロット（brain rot）」がオックスフォード英語辞典の言葉に選ばれ、日本でも「スマホ脳」「デジタル認知症」といった言葉が広まりました。この記事では、そうした言葉の背後にどんな研究があり、何が分かっていて何が分かっていないかを整理します。

## ブレインロットとは何を指す言葉か

[Yousefほか（2025）](https://doi.org/10.3390/brainsci15030283)のレビューによると、ブレインロットは「低品質なオンラインコンテンツ、とくにSNSへの過剰な接触によって、思春期から若年成人が経験する認知機能の低下と精神的疲労」を指します。レビューは2023〜2024年の研究を対象に、この現象を注意の分散、報酬系の刺激、睡眠の質の低下といった要素に分解しています。

重要なのは、ブレインロットが医学的な診断名ではないことです。研究で扱われているのは、注意の持続や疲労感、気分といった状態であり、「脳が腐る」ような構造的変化ではありません。

## スマホが「机にあるだけ」で成績が下がる

スマートフォンが認知課題の成績に与える影響を直接測った代表的な実験が、[Wardほか（2017）](https://doi.org/10.1086/691462)の「ブレインドレイン」研究です。500人を超える大学生を、スマートフォンを机の上に置く、ポケットやかばんに入れる、別の部屋に置くという3つの条件に割り当て、作業記憶容量（OSpan課題）と流動性知能（レーヴン型の行列推理）を測定しました。

結果は、別の部屋に置いた群の成績がもっとも高く、机の上に置いた群がもっとも低いというものでした。スマホは電源が入っていて通知が来ない状態でも、視界にあるだけで注意の一部を奪い、その分だけ課題に使える認知資源が減っていたと解釈されています。

この効果は「スマホでIQが下がった」のではなく、「その場の課題成績が注意の分散で下がった」現象です。スマホを遠ざければ回復する、一時的な影響として理解するのが正確です。IQテストの直前にスマホを別室に置くのが合理的な理由でもあります（[IQテストの解答戦略](https://iqcat.vercel.app/blog/iq-test-strategy)）。

## 高齢者では逆の関連も：デジタル機器と認知機能低下

「スマホや画面が脳を蝕む」という主張は、高齢者を対象にした大規模データとは合いません。[BengeとScullin（2025）](https://doi.org/10.1038/s41562-025-02159-9)は、50歳以上の約41万人を含む57件の研究をメタ分析し、デジタル機器を利用する人ほど認知機能の低下や障害のリスクが低い傾向を報告しました。

もちろん、これは観察研究の集計であり、もともと認知機能が高い人ほど機器を使いこなす、という逆の因果も考えられます。それでも、「デジタル認知症」という言葉が想定する一律の害は、少なくとも中高年のデータでは支持されていません。

## IQは下がるのか：相対位置と課題成績を分ける

ここで整理しておきたいのは、IQと「目の前の課題成績」の違いです。IQは同年齢集団の中での相対的な位置を表す指標で、短期間の生活習慣で大きく動くものではありません（[IQは年齢で変わる？](https://iqcat.vercel.app/blog/iq-and-age)）。一方、注意の分散や睡眠不足、疲労はその日の成績を確実に下げます。

スマホの使いすぎで起きているのは主に後者です。処理速度や作業記憶といった「その日のコンディション」に左右されやすい能力（[処理速度とは](https://iqcat.vercel.app/blog/processing-speed-training)）が落ちれば、テストの点は下がります。しかしそれは、スマホを遠ざけて休めば戻る種類の低下です。

長期的な影響については、まだ確定的なデータがありません。若年層の受動的な長時間視聴が注意の習慣に与える影響は現在も研究が続いており、断定的な結論はどちらの方向にも出ていません。

## 実践：注意を守る3つの習慣

研究から直接導ける対策は、意外なほど単純です。

- 集中したい作業のときは、スマホを別の部屋か視界に入らない場所に置く
- 受動的なスクロールと、目的のある利用（調べもの・連絡・学習）を区別し、前者の時間を測る
- 通知をまとめて確認する時間を決め、割り込みを減らす

AIに思考を委ねることが記憶や当事者意識に与える影響は、[AIに頼ると頭が悪くなる？](https://iqcat.vercel.app/blog/ai-cognitive-debt)で別に扱っています。

## スマホを別室に置いて、実力を測る

自分の推理力の現在地を知るには、注意が分散しない条件で測ることが第一です。[ねこIQの無料IQテスト](https://iqcat.vercel.app/start)は空間推理・パターン認識・論理的推論・分類能力の4分野・20問（約10分）を項目反応理論（IRT）で採点し、推定IQ・偏差値・上位%を表示します。受験前にスマホを机から離しておくと、この記事の内容を自分で確かめられます。表示される数値は推定値であり、公式な心理検査の結果ではありません。

## よくある質問

### ブレインロット（brain rot）とは何ですか？

低品質なオンラインコンテンツ、特にSNSの過剰消費によって集中力や思考力が鈍る状態を指す言葉で、2024年のオックスフォード英語辞典の言葉に選ばれました。医学的な診断名ではなく、研究では注意や疲労の問題として扱われています。

### スマホを使うとIQは下がりますか？

IQそのものが下がる証拠はありません。ただし、スマートフォンが視界にあるだけで作業記憶と流動性知能の課題成績が下がる実験結果はあります。これは注意の一部がスマホに割かれるためで、別の部屋に置くと改善します。

### 高齢者のデジタル機器の利用は認知症のリスクになりますか？

2025年のメタ分析では逆の関連が報告されています。50歳以上の約41万人のデータで、デジタル機器を使う人ほど認知機能低下のリスクが低い傾向でした。因果関係は未確定ですが、「デジタル認知症」説を支持する結果ではありません。

## 免責事項

ねこIQは娯楽・自己理解を目的とした推定値を提供するもので、医療・臨床目的の検査や公式な心理検査ではありません。記載の割合は平均100・標準偏差15の正規分布モデルからの算出値です。
