# 行列推理問題の解き方｜3ステップで規則を見抜く

出典: https://iqcat.vercel.app/blog/matrix-tips
公開日: 2026-05-06 / 更新日: 2026-08-10
発行: ねこIQ (https://iqcat.vercel.app)
タグ: 問題攻略, 行列推理

> 行列推理（マトリックス）問題は「行→列→関係式」の順で解けます。3ステップの解法と頻出する規則の一覧、決まらないときの絞り込み方、時間配分までを図解つきで解説します。

行列推理は「行 → 列 → 関係式」の順に確認すれば解けます。順番を固定するだけで、規則を探す範囲が絞られ、正答率と速度が大きく変わります。この記事ではその3ステップと、決まらないときの絞り込み方を解説します。

## 行列推理問題とは何を測っているのか

行列推理（マトリックス問題）は、3×3のマス目に並んだ図形の規則を見抜き、空欄に入るものを選ぶ形式です。Raven の漸進的マトリックスに代表される、言語に依存しない流動性推理（Gf）の標準的な測定方法です。

Carpenter, Just & Shell（1990年）の研究は、この形式の難度が「1問のなかで同時に成立している規則の数」でおおむね説明できることを示しました。裏を返せば、規則を1本ずつ分解して確認すれば必ず到達できるということです。だからこそ、確認の順番を決めておくことが効きます。

## ステップ1：行方向（左→右）を見る

まず各行が左から右へどう変化するかを確認します。行方向はもっとも多く使われる規則の方向です。頻出するのは次のパターンです。

- 数の増減: 要素が1つずつ増える・減る（等差）
- 回転: 一定角度ずつ回る（45°・90°など）
- 移動: 塗られたマスが一定方向へずれる
- 属性の変化: 塗り（白・網掛け・黒）が順に切り替わる

3行すべてで同じ規則が成立していることを確認してください。1行だけで判断すると、たまたま成り立った偶然の規則に引っかかります。

> 図: 行列推理における行方向の規則の例

## ステップ2：列方向（上→下）を見る

行に規則が見つからなければ、上から下への変化を確認します。確認する属性はステップ1と同じ4種類です。行と列の両方に別々の規則が置かれている問題も多く、その場合は2つの条件を重ねて答えが一意に決まります。

行で候補が2つに絞れたのに決まりきらない、というときは、ほぼ確実に列側に第2の規則があります。同じ「2条件の重ね合わせ」の考え方は[分類能力の問題](https://iqcat.vercel.app/blog/classification-tips)でも中心的な解法です。

## ステップ3：関係式（重ね合わせ）を疑う

行にも列にも単純な変化がない場合、セル同士の演算で決まる関係式が使われています。代表的なのは図形の重ね合わせです。

- 論理和（OR）: 左と中央の要素をすべて合わせたものが右
- 排他的論理和（XOR）: 片方だけにある要素が残り、共通部分は消える
- 論理積（AND）: 両方に共通する要素だけが残る

「要素が増えているならOR、減っているならANDかXOR」と当たりをつけると速く判別できます。実際の出題例は[論理的推論の例題](https://iqcat.vercel.app/problems/logic)で確認できます。

## 3ステップで決まらないときの絞り込み

3つとも試して答えが1つに絞れない場合は、複数の属性が同時に動いています。このときは属性を1つに固定して比較してください。たとえば「回転だけを見て候補を絞り、その中で塗りを比較する」という手順です。属性を混ぜて見た瞬間に精度が落ちるのは、[ワーキングメモリ](https://iqcat.vercel.app/blog/working-memory-training)が同時に扱える情報量に限りがあるためです。

## 時間配分：1問に固執しない

行列推理は後半ほど同時に働く規則が増え、難しくなる設計が一般的です。序盤の1問に時間を使い切ると、解けたはずの後半を落とします。30秒で方針が立たない問題は仮回答して先へ進むのが鉄則です（[直前対策5つ](https://iqcat.vercel.app/blog/iq-test-practice)）。

## 実際の問題で試す

解法は解いて初めて身につきます。[ねこIQの無料IQテスト](https://iqcat.vercel.app/start)は20問・約10分で、行列推理形式の4分野を項目反応理論（IRT）で採点します。結果ページでは分野別のスコアが個別に表示されるため、この3ステップがどこまで機能したかを確認できます。

## 免責事項

ねこIQは娯楽・自己理解を目的とした推定値を提供するもので、医療・臨床目的の検査や公式な心理検査ではありません。記載の割合は平均100・標準偏差15の正規分布モデルからの算出値です。
