ねこIQIQテスト

動物の知能ランキングで猫は何位?順位がつけられない理由

動物の知能ランキングで猫は何位?順位がつけられない理由

この記事の要点

  • 動物の知能に公式な順位表は存在しません。種ごとに測れる課題も生態も異なるためです。
  • 大脳皮質の神経細胞数では犬が猫の約2倍と推定されますが、これは知能の順位ではありません。
  • 人の指さしから餌を見つける課題では、犬と猫の成績に有意な差は報告されていません。
  • 動物の認知は「どれだけ賢いか」ではなく「何に適応しているか」で理解するのが標準的な見方です。

「動物 知能 ランキング」で検索すると、いくつもの順位表が出てきます。上位にチンパンジー、イルカ、ゾウ、カラス、そして犬。猫は入っていたり入っていなかったりします。これらの表に共通するのは、出典が示されていないことです。

統一された順位表は存在しない

動物の認知を研究する分野に、種を横断する総合知能スコアはありません。理由は単純で、種ごとに実施できる課題が違うからです。イルカに指さし課題は与えられませんし、猫に道具作成の課題を課しても、そもそも猫の生態に道具製作が含まれていません。

共通の課題を無理に作れば、その課題に生態的に近い種が有利になります。つまり順位表は、測定対象の能力ではなく、選んだ課題の性質を映してしまいます。

比較できる数値:脳と神経細胞数

種を越えて比較しやすい指標として、脳化指数(体重に対する脳重量の比)と大脳皮質の神経細胞数があります。Jardim-Messederほか(2017)は食肉目を比較し、犬の大脳皮質に約5億3千万個、猫に約2億5千万個の神経細胞があると推定しました。

興味深いのは、この研究がアライグマの神経細胞密度の高さや、ヒグマの神経細胞数の少なさを同時に示していることです。脳が大きいほど神経細胞が多いわけではなく、神経細胞が多いほど賢いとも言い切れません。数値は比較の材料であって、順位そのものではありません。

課題成績で見ると差は小さいことが多い

犬と猫を同じ課題で比べた研究では、差が出ないこともよくあります。Miklósiほか(2005)は、人が指さした容器から餌を見つける課題で犬と猫を比較し、成績に有意な差がないことを報告しました。

一方で同研究は、課題が解けない状況になったとき、猫は犬ほど人を見上げて助けを求めないことも観察しています。これは能力差ではなく戦略の差です(猫と犬はどっちが賢い?)。

猫が順位表で低く見られやすい理由

Vitale Shreve & Udell(2015)の総説は、猫の認知研究が犬より大幅に少ないことを指摘しています。研究が少なければ、示せる成果も少なくなります。加えて猫は実験環境での参加動機が低く、途中離脱が多いという方法上の難しさがあります。

つまり順位表における猫の位置は、猫の能力よりも「猫を測るのが難しい」という研究上の事情を反映している可能性が高いのです。

「何に適応しているか」で見る

現代の比較認知科学では、動物を一列に並べるのではなく、それぞれの生態にどう適応した認知を持つかを調べます。猫は単独で待ち伏せ型の狩りをする動物で、音源の定位、動きの予測、静止と瞬発の切り替えに秀でています。群れで協力する犬とは、必要な能力の形が異なります。

人間の知能を考えるときも同じ視点が使えます。総合IQという一つの数字の裏には、複数の異なる能力が並んでいます(認知能力の種類)。

自分の得意分野を分野別に見る

ねこIQの無料IQテストは、20問・約10分で空間推理・パターン認識・論理的推論・分類能力の4分野を測り、総合点だけでなく分野別の傾向を表示します。順位よりも「どの形の得意さを持っているか」を確認する使い方をおすすめします。結果は自己理解のための推定値であり、公式な知能検査の代わりではありません。

よくある質問

動物の知能ランキングで猫は何位ですか?

科学的に確立された順位表は存在しないため、順位を答えることはできません。種によって測定可能な課題が異なり、共通の尺度が作れないためです。

神経細胞が多い動物ほど賢いのですか?

単純にはそうなりません。神経細胞数は情報処理に使える資源の目安ですが、脳の使い方や生態への適応によって発揮される能力は変わります。

猫より賢いとされる動物はいますか?

課題ごとの成績では、道具の使用でカラス科の鳥類やチンパンジー、鏡像自己認知でイルカやゾウなどが高い成績を示します。ただしこれは総合的な優劣ではなく、課題ごとの得意分野の違いです。

この記事をシェア

あなたのIQを無料で測定

20問・約10分で推定IQ・偏差値・全国順位がわかります。

IQテストへ →

関連記事

編集・免責事項

ねこIQ編集部

本記事はねこIQ編集部が、動物認知・行動・獣医学に関する査読研究を参照して執筆・編集しています。研究で直接測定した結果と解釈を分け、対象数、課題との相性、参加意欲などの限界を可能な範囲で明示します。

本サイトのテストは娯楽・自己理解を目的とした推定値を提供するものであり、医療・臨床目的の検査や公式な心理検査(知能検査)ではありません。